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こと、速度の保持の幅が大きいから、やや早目に飛行することが必要である。また、高度差による風速の違いで、機体が減速する危険がある。それは、低空になるに従って、地表の障害物が風に影響し、風速は高度に従って減速するからである。
フラップを開き(下げ)、アプローチする場合には、C’点で飛行する。すなわち、フラップを使用しないときと同じ機速で飛行するのが常識である。なぜならば、もしも目測が意外に低くなり、C−O線に近づいたとき、急にフラップを閉じ(機首を上げ)て、L/Dの最大の状態にもどすために、機首を上げてC点の位置にただちに戻ることができるためである。フラップを下げた(開いた)ときは点線の姿勢、フラップを上げた(閉じた)ときは実線の状態の姿勢にすることが、2−36図の考えに合った方法である。フラップ下げの状態は、場周コース初期のチェックポイント通過時期に行えば安全である。

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抵抗板(スポイラーまたはダイブブレーキ)を使用時の速度変化
アプローチ中の目測による高度の修正は、一般には抵抗板を使用する。これらの使用前の飛行速度をC点にする理由を2−37図に示す。抵抗板を飛行中に使用すると、。主翼の抵抗が増加

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